子供の宿題
utsupapa
うつぱぱブログ
わたしは落ちている毛が苦手だ。
ホラーの話ではない。
物理的に床に落ちている「毛」を嫌悪している。
なので、落ちている毛を見つけると掃除機をかける。
とにかく掃除機をかける。
掃除機は親友といっても良い。
クイックルワイパーでも良いのだが、絡みついた毛を見なくてはいけないので
やはり掃除機に限る。
ところで、わたしの妻は毛量が多い。
時期になるとセントバーナード並みに抜け替わる。
お察しのとおり、掃除機の出番である。
妻のドライヤーが終わるのを待ち構えて、
いや、待ちきれずに妻の背後にそっと回り、掃除機のスイッチオン。
「まだ落ちるよ」と妻が一言。
最近はドラマの良いところでかけているらしく、えらく不評である。
綺麗にしているのに・・・。
最近は長女もドライヤーを丁寧にかける。
妻ほどではないが、やはり抜ける。
本人は知らぬ顔だが、こちとら落ちる毛が気になってテレビに集中できない。
すぐにウィーーンとかける。またウィーーン。
落ちてはウィーーン、落ちてはウィーーンの繰り返し。
考えてみれば、人生は繰り返しの連続だ。
くだらないことを飽きもせず、繰り返している。
そのうち、疑問も持たなくなる。
今日もまた落ちている毛を吸い続ける。
それがまるで人生に課せられた責務であるかのように。