落ちている毛との闘い
utsupapa
うつぱぱブログ
妻とアニメの話をした。
ひと昔前のアニメだ。
流行ったのは20年程前だろうか。
妻は先日それを見返して、その感想は、
「面白かったけど、今じゃ炎上するかもね」といった。
破天荒な主人公ママが、満員に近いバスに他の人を乗せるために、
体でギューギューと奥に乗客を押し、なんとかバスに乗せてあげて、
「私は正義の人だから!」と言い放つ。
その次のシーンでは、町でもらったいらない広告を丸めてポイっと
迷惑駐輪している見知らぬ人の自転車のかごに入れる。
「言ってるそばから何やってるの!?」と注意すると
「私は正義の人だから。天誅!」というオチだ。
わたしも好きで、覚えている話だ。
おもしろいが、確かに今では受け入れられるか微妙なところだ。
ここ20年程度で日本は、いや日本もというべきか、
ギリギリのニュアンスで物事を表現することが難しくなってきた。
価値観が多様化した結果、多様な正義が生まれ、
共存できるようになった。それはとても良いことだが、
ある正義の行いが、他の正義への批判と捉えられることが多くなったと感じる。
最近のアニメやドラマはとても面白いが、どこかクリーンだ。
グロテスクな表現も多いが、表現が昔と比べクリーンになったと思う。
そんな私ですら、昔見ていたアニメをもう昔のように夢中に見れない。
そんな私でもやはり変化しているから。
自分の価値観の変遷で、時代の流れをまさしく「実感」できる。